副都心線建設史

副都心線建設史      

副都心線建設史

東京圏の鉄道整備計画で東京13号線として位置付けられた副都心線は、1972(昭和47)年3月の都市交通審議会答申第15号において埼玉県志木から和光市、向原、池袋を経て新宿に至る路線として策定されました。

2008(平成20)年より和光市駅で東武東上線と、小竹向原駅で西武有楽町線、同池袋線と相互直通運転を開始し、2013(平成24)年には、渋谷駅で東急東横線、更に同線を経て横浜高速鉄道線とも相互直通運転を開始しました。これにより、埼玉県南西部から池袋・新宿・渋谷の3副都心を経由し、横浜までを結ぶ新たな広域的鉄道路線が形成され、東京の鉄道ネットワークがより利便性の高いものとなりました。

この副都心線は、東京メトロ発足後初めての開業路線であるとともに、整備主体として建設する最後の路線でもあります。建設にあたっては、営団が1951(昭和26)年に丸ノ内線建設に着手して以来、半世紀以上にわたり培ってきた地下鉄建設技術を結集しております。各種の新技術を積極的に採用するとともに、品質・環境マネジメントシステムを活用して「環境負荷低減への積極的な取り組み」、「建設コストの削減」、「建設工事に関する沿道とのコンセンサス形成」に重点をおいた工事を実施いたしました。

本建設史は副都心線池袋~渋谷間について、建設の目的から工事完成までの経緯を綴ったものです。

目次

  • 第1編 建設概要
  • 第2編 土木工事
  • 第3編 軌道,建築及び電気工事
  • 第4編 運転及び車両
  • 資料編